〜確率論・異聞録〜

久々の更新です。
さて今回は、タイトル通り確率のお話。
とは言っても、スロットにおける確率(完全独立試行)の話ではありません。
そのお題のコラムは、そこら中で
私より頭のいい方々が書いてくれているので
敢えて私がここで薀蓄をたれる必要も無いですからね。
では何が言いたいのか?
それはこれから書く文章を見て頂いて、各々で考えて下さればこれ幸い。

確率というものは、理論上
”いずれ収束するもの”だという事は周知の事実です。
しかしこの理論を証明するには
無限の試行が必要なんですよね。
という事は、実際問題としては
”確率は収束しない”と考える事が出来ます。
ましてや一日12〜14時間営業のホール内での
たった数千回の試行では、収束しないという事になりますね。

ここで、一つ例題を。
夕方からホールに出向きました。今日は全機種に5or6導入のイベントです。
最新機種はいつものように満席です。
あなたは空き台が無いので、GOGOジャグラーを打とうと思ってます。
絞りきったその結果、候補が二つ決まりました。

A:4000回転 BIG14 REG11
B:5000回転 BIG29 REG8

どちらか一方が設定5以上としましょうかね。
皆さん、どちらだと思いますか?
私はハッキリ言って、これは決められません。
どちらも5以上の可能性がありますし、もちろん4以下の可能性もあります。

REG回数で判断するならAでしょうね。
でもこれ、低設定でREGを引きまくったって可能性もあるんですよ。
このパターンで騙された方も多いと思います。

上の例から言える事は
「過去のデータはあくまで結果を見せているだけで、100%の設定看破材料にはならない」
という事。
上の例だと、Bのジャグラーが
この後1000回転でREGを8回程引けば、データの上では設定5以上に早変わりです。
完全独立試行なのですから、ありえない話では無いですよね。

特に最近の機種は、小役の出現率等で設定看破が出来るみたいですが
それは終日打ち切っても、発表が無い限り本当の設定は解らない訳なんです。

ボーナス後の高確が云々…や、小役の出現率が…等と
単なる結果を用いて、それのみで設定を看破しようとするのは愚行の極なんです。
本当の設定看破術は、雑誌等に掲載しているような
誰にでも出来る簡単なものではありません。

小役確率等の、いわゆる
”数字の結果”
設定看破材料の一部分に過ぎません。
これに加えて「店のクセ」「信頼度」「自分の立ち回りの精密さ」
これらが重なって、初めて”勝てる立ち回り”だと言えるわけです。
それが出来ていないうちは、いくら収支を上げても結局は素人。
お話になりません。
自称プロの方で一度掴んだ6を
単なる数字の結果に振り回されて捨てるなんてのは
苦笑を通り越して呆れるわけです。

私が和歌山で知り合ったスロット生活者は
設定発表有りの日に、タロットマスターRを終日打ちました。
ボーナス間2300Gハマリました。
7枚交換にも関わらず、途中から延々現金投資です。
そして設定が発表されました…6でした。
私も偶然同じ日に店に居て、それはリアルで見させてもらいました。
ちなみにその日の収支は結局、少し負けで済んでました。

その後、私はその人に話しかけました。
「よく粘れましたね」
「あぁ、あれは6以外考えられなかったからね。」
「おー、凄いですね」
「幾らハマっても、6なんだったらしょうがないよ。いつも勝てるわけじゃないしね。次に期待だね(笑)」

この例に出たスロ打ちさんの精密な立ち回り
今の”自称スロプロ”さんに出来ますか?
少しハマったり、自分の考えてる挙動をしなかったら
すぐに「6じゃないかも?」と疑ってませんか?
そしてその結果、6を捨ててませんか?
ここを超えてこそ”スロプロ”と名乗ることが出来ると思うんですが、どうですか?

そして最後に一言

スロットを打たずしてスロプロを名乗るとはこれ如何に?
ちゃんとしたスロットを打ってから名乗って下さいね。